物件調査

kaorufujii2004-12-21

今日はうどん店開業を考えている方よりの依頼で、物件調査です。商圏分析ソフトで分析してみると、付近は高齢者が多いのですが、比較的小さい店舗であれば、十分に成り立つだけの近隣人口は十分に居ます。しかし、商圏分析ソフトで分析しただけでは、単に客観的な数字だけであるので、念の為に周辺の状況の確認です。隣には病院があり、付近には病院が多く、確かにお年寄りの多い街です。店舗物件の中に入ってみるとまだ居酒屋をテナントがやっていて、近々辞めたいとのことで物件が空くそうです。
店舗の形は細長い店舗でレイアウト上は、可もなく、不可もなくと言ったところです。
調査して営業所への帰る道すがら、お客様の状況を確認してみると、現在55歳で非常に有名な会社の現役のサラリーマンです。それを聞いてびっくりして、私はうどん店開業を止める様に進言しました。「あなたね、うどん店を始めたら、絶対に今の給料はうどん店ではすぐには取れないよ。」「今の会社は定年延長になった65歳定年制度になったのだから、絶対に今の会社へあと10年勤めた方が有利だよ。」等々、必死になって引き止めたのですが、本人の意志は固かった。更に詳しく聞いてみると、料理が好きで、家庭の料理は全てご自分の手料理だそうです。
料理の研究も深くされており、この場所でもし店を開いた場合のメニューも既に全て組んでありました。私はその熱心さに脱帽して今度は反対に「それほど熱心に研究しているのであれば、絶対に成功する。是非、やったら良い。」と、激励をしていました。
その後、都内でうどん店を手打ちで展開している店舗へ行って試食をしてみましたが、手打ちの悪い状態が出てしまっている団子感のあるうどんでした。幾ら手打ちでやっても、製法の原理原則を理解して麺作りをしないと美味しくないというのを地で行っているようなうどんでした。